「医療事故調」構想に反対 山形大医学部

「医療事故調」構想に反対 山形大医学部がメール送信呼び掛け
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2007年12月22日(土) 09:15
画像「医療事故調査委員会」づくりへの反対表明を呼び掛けた山形大蔵王協議会=山形市・山形大医学部
 山形大医学部と県内外の関連病院で構成する山形大蔵王協議会の臨時総会が21日、山形市の同学部で開かれた。診療行為に関連した死亡事例の原因を究明するため、厚生労働省が組織づくりを進めている「医療事故調査委員会」について「医療レベルの低下や、さらなる医師不足を招く」として、医学部は、全医師が設置に反対するメールを県選出国会議員に送るよう呼び掛けた。
 厚労省の原案によると、医療事故調は医療、法曹関係者、遺族代表らで構成。医療機関からの届け出や遺族からの相談を基に、調査を開始する。調査報告書は、行政処分や刑事捜査にも活用される。
 嘉山孝正医学部長、細矢貴亮教授は「医師は常に『容疑者』となる可能性を抱え、難度の高い危険な診療を避けるケースも起こる」「医療は専門性が高く、真の原因究明は科学的に行われるべきだ。調査に遺族感情が入るのは不自然」などと指摘。出席した関連病院長ら約120人に、県選出国会議員のメールアドレスと例文を配布し「各病院で呼び掛けてほしい」と訴えた。
 嘉山学部長は、訴訟リスクの高さが深刻な医師不足の原因の1つとされていることを踏まえ「国民の医療と現場の医師を守るため、医師一人一人が行動を起こすべきだ」と話している。
 医療事故調の設置法案は来年3月の通常国会に提出される見通し。問題点を指摘する医療関係者のワーキンググループが対案を作成している。県医師会も近く、廃案を求める要望書を関連機関に提出する。

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