食品新規制値で放射線審前会長 関係学会へ投稿要請

食品新規制値で放射線審前会長 関係学会へ投稿要請
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021790071639.html
2012年2月17日 07時16分
 食品に含まれる放射性セシウムの新規制値案について厚生労働省が実施していた意見公募に対し、案の妥当性について厚労省から意見諮問を受けた文部科学省放射線審議会の前会長、中村尚司(たかし)東北大名誉教授が「(厳しい規制は)福島県の農漁業に甚大な影響を与える」などとして、公募期間中に「反対意見の投稿要請」とも受け取れる依頼を関係学会の会員らにメールで送っていたことが十六日、分かった。
 メールには丹羽太貫(おおつら)現会長の名前も出していた。中村氏は「反対意見の投稿を要請したつもりはない」と話しているが、審議会前会長の立場で影響力を行使したとの批判も起こりそうだ。
 中村氏によると、一月二十日前後に日本原子力学会の関係者を通じて学会下部組織の会員らに依頼文をメールで送った。実際、何人に送られたかは不明。
 メールでは新規制値案をめぐる同審議会の議論について「安全性の評価、社会的影響に関する検討がなされていないと紛糾している」とし「本案が施行されると福島県産の農産物、海産物が売れなくなる」「(福島)県民の感情を無視したもの」と指摘。
 意見提出の要領などを記載した、総務省が運営するインターネットサイトの宛先を添付した上で「ぜひ対応して頂くようお願いいたします」としていた。
 中村氏は「それぞれで考えて意見を出してほしいという趣旨だった」と説明。前会長の立場での依頼については「すでに会長を辞めており審議会にもタッチしていない」と話した。
 厚労省によると、意見公募は一月六日から今月四日まで実施。これまでに約千七百件の意見が寄せられ、もっと厳しくすべきだとの意見は約千四百件、厳しすぎるとの意見は約四十件だった。
 中村氏は二〇〇七年三月から昨年二月まで放射線審議会会長を務めた。
■事実関係把握していない
 丹羽太貫・放射線審議会会長の話 ある人から「あなたと(前会長の)中村さんの名前でメールが出ている。これは何ですか」と聞かれたが、事実関係を把握していなかった。中村さんに聞いたら「学会の幹事にメールを送ったら、それが流れた」と説明を受けた。
■メールのポイント
・放射線審議会は「安全性の評価と社会的、経済的影響に関する検討がなされていない」と紛糾。
・新規制値案が施行されると、福島県の農業と漁業へ甚大な影響を与え、農作物や海産物が売れなくなる可能性が高まる。
・これは、原発事故から立ち直ろうと除染を進めている福島県の県民感情を無視したものと考える。
・パブリックコメント募集内容を確認した上、対応をお願いする。
・(現会長の)丹羽(太貫)先生とも連絡を取って(個人として厚労省に投稿した)コメントを参考までに送る。
(東京新聞)

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食品の放射性物質 新基準に見解
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120216/t10013066181000.html
2月16日 15時5分
画像食品に含まれる放射性物質の基準がことし4月から大幅に厳しくなることについて、国の放射線審議会は、食品の種類によっては流通が難しくなるものが出るおそれがあり、社会的な影響を最大限考慮すべきだとする見解をまとめました。
食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、ことし4月から「一般食品」が現在の暫定基準値の5分の1の、1キログラム当たり100ベクレルなどと、大幅に厳しくなります。これについて、厚生労働省から意見を求められた国の放射線審議会は、16日の会合で、新しい基準値は、実態よりも放射性物質による汚染を多めに見積もっており、これを多少上回ったとしてもリスクの上昇は僅かだとする見解をまとめました。
また、基準を厳しくすることで食品の種類によっては流通が難しくなるものが出るおそれがあり、社会的な影響を最大限考慮すべきだなどと指摘しています。
さらに、50ベクレルとなる乳児用食品と牛乳の新たな基準については「子どもへの配慮はすでに十分なされている」として、一般食品と区別することに疑問を投げかけています。
ただ、新たな基準そのものについては「差し支えない」として了承しました。
見解について、放射線審議会の丹羽太貫会長は「新しい基準値は、安全を確保するための配慮が十分なされているので、子どもへの健康影響を必要以上に心配したり、大人用と子ども用で食膳を2つに分けたりする必要はないことを母親たちに知ってほしい」と話しています。

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食品の新規制値案を了承も「厳しすぎ」
http://news.tbs.co.jp/20120216/newseye/tbs_newseye4954345.html
 放射線審議会は、食品に含まれる放射性セシウムをめぐって厚生労働省が去年末に策定した新しい規制値の案を了承するとしたうえで、「新たな規制値は厳しすぎる」という趣旨の異例の意見書を付けました。
 国の諮問機関、放射線審議会は16日、会合を開き、去年末に厚生労働省が策定した食品に含まれる放射性セシウムの新たな規制値の案について、了承する答申をまとめました。これによって、今年4月から新たな規制値が適用されることになります。
 新たな規制値は、食品を「一般食品」「牛乳」「飲料水」「乳児用食品」の4つに分類しています。1キログラムあたりの放射性セシウムは、それぞれ一般食品が100ベクレル、牛乳と乳児用食品が50ベクレル、飲料水が10ベクレルに設定されています。
 ただ、放射線審議会は16日の答申に、「厚労省の新たな規制値は厳しすぎる」という趣旨の異例の意見書を添えました。放射線審議会は、「新たな規制値は実際よりも汚染がひどいという仮定のもとに算出されていて、数値が厳しすぎるあまり被災地の産業に影響が出たり、検査に時間がかかる懸念がある」などと指摘しています。(16日14:33)

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乳幼児食品基準「不要」と意見=セシウム100ベクレルで「配慮十分」-放射線審
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012021600415
 食品に含まれる放射性セシウムの新たな規制値案について、厚生労働省から諮問を受けた文部科学省放射線審議会が16日開かれ、1キロ当たり50ベクレルとした「乳児用食品」や「牛乳」の基準について、「特別の規格基準値を設けなくても、子どもへの配慮は既に十分なされた」などとする意見が示された。
 放射性物質による被ばくが懸念されている子どもへの特別な基準は不要とするもので、消費者や保護者から批判の声が上がる可能性もある。
 厚労省の新規制値案では、食事による被ばく線量の上限を年1ミリシーベルトと以前より厳しく設定。穀類や肉、野菜など「一般食品」に含まれるセシウムの規制値は1キロ当たり100ベクレル、新設される「乳児用食品」や「牛乳」は同50ベクレルなどとし、4月から導入するとしていた。これに対し、放射線審議会の意見では、1キロ当たり100ベクレルの基準で、1歳未満を含む子どもの年間被ばく線量が1ミリシーベルト以下に抑えることが十分可能なものになっていると指摘している。(2012/02/16-13:19)

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120216 【再配信】第126回 放射線審議会
http://www.ustream.tv/recorded/20480293

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