原発事故、文化のせい? 事故調査委員会の英語版報告書に海外から批判

原発事故、文化のせい? 国会報告書に海外から批判
http://www.asahi.com/national/update/0711/TKY201207110806.html
2012年7月12日0時5分
 東京電力の福島第一原発事故をめぐる国会の事故調査委員会の英語版の報告書が「根本原因は日本に染みついた習慣や文化にある」などと記したことについて、英米メディアから「事故の本質を見誤らせる」と批判が出ている。
 米ブルームバーグ通信は8日、「不満が残る報告書」という社説を配信。内容の詳細さや、「人災」と断定したことを評価しつつも、「誰がミスを犯したのかを特定していない」と指摘。「集団主義が原因」「(責任のある立場に)ほかの日本人が就いていたとしても、同じ結果だった可能性は十分ある」といった記載については「責任逃れで陳腐な言い訳」と手厳しかった。
 日本に詳しい、コロンビア大のジェラルド・カーティス教授も英紙フィナンシャル・タイムズへの寄稿でこうした記述に言及。「文化によって行動が決まるのならば、誰も責任を取らなくてよい。問題は人がした選択であり、その文化的背景ではない」と主張した。
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原発事故はメード・イン・ジャパン 日本語版にも明記へ
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201207070003.html
2012年7月7日16時56分
会見する国会事故調の黒川清委員長=東京都千代田区
 東京電力福島第一原発事故の最終報告をまとめた国会事故調査委員会の黒川清委員長は6日、日本外国特派員協会で会見し、報告書の英語版に自らが寄せた序文にある「この原発事故はメード・イン・ジャパンだった」との表現を、日本語版の序文にも明記する考えを明らかにした。日本語版が「より慎重な批評になっている」と海外のメディアに指摘されていた。
 報告書は全部で約650ページ。黒川委員長が自ら執筆した序文を含む要約版を英訳した計99ページ分が、事故調のホームページに掲載された。
 だが、序文は英語版と日本語版で内容が異なる。英語版は、事故の根本原因が日本人に染みついた慣習や文化にあると批判。権威を疑問視しない、反射的な従順性、集団主義、島国的閉鎖性などを挙げ、「事故はメード・イン・ジャパンだったことを痛切に認めなければいけない」とした。

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福島第1原発 「国民性が事故拡大」 英各紙、国会事故調報告に苦言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120708-00000072-san-soci
産経新聞 7月8日(日)7時55分配信
 【ロンドン=内藤泰朗】東京電力福島第1原発事故の国会事故調査委員会が5日に最終報告書を提出したことについて、英各紙は日本文化に根ざした習慣や規則、権威に従順な日本人の国民性が事故を拡大させたとする点を強調し、「日本的な大惨事」に苦言を呈する報道が目立った。
 ガーディアン紙は「フクシマの惨事の中心にあった日本文化の特徴」と題した記事で報告書の前文を引用し、島国の慣習や権威に責任を問わない姿勢が事故原因の一端にあるとする報告書の内容を伝えた。6日にも「文化の名の下に隠れるフクシマ・リポート」と題した記事で、「重大な報告書と文化を混同することは混乱したメッセージを世界に与える」と批判した。
 一方、「非常に日本的な大惨事」との見出しで報じたタイムズ紙(6日付)も「過ちは日本が国全体で起こしたものではなく、個人が責任を負い、彼らの不作為が罰せられるべきものだ。集団で責任を負う文化では問題を乗り越えることはできない」とコメントした。

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発信箱:原発事故は文化のせい?=福本容子(論説室)
毎日新聞 2012年07月20日 00時19分
http://mainichi.jp/opinion/news/20120720k0000m070154000c.html
 翻訳や通訳の過程で、何かが抜け落ちてしまうことはある。でも、国の公式な文書が外国語になったら、原文にない文章が続々登場、なんていうのは普通聞かない。
 それがあった。福島第1原発の事故原因を調べた国会事故調査委員会の最終報告書。黒川清委員長による序文の英語版は、別の作品と呼べるくらい日本語版と違う。
 例えば“肝”である事故の根本的原因。英語版は「日本文化、日本的慣習に根ざしたもの」とし、「権威に異を唱えない体質」「集団主義」や「島国根性」など挙げた。文化うんぬんは日本語序文にない。
 そして英語版だけ「今回の事故で責任を負うべき立場の人が別の日本人だったとしても、結果は同じだっただろう」って。
 なぜこんなことに? 日本外国特派員協会での会見で質問された黒川委員長は、「(英語版は)国際社会向けに書いた。日本人がこの内容を理解できると思う?」と記者に逆質問していた。結局、日本語版を英語に合わせて直すらしいけど、変な話。
 でも、もっと本質的な問題がある。原子力ムラは本当に日本独特か? 「満足できない報告書」という論評で米ブルームバーグは、アメリカの炭坑爆発を例に、安全軽視は日本特有なんかじゃない、と反論している。とんでもない金利不正操作が発覚したロンドンの金融界も、ムラ中のムラだ。

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「原発再稼働反対&巨大集会呼びかけ記者会見」
2012/07/12 45分頃より大江健三郎の発言
http://www.ustream.tv/recorded/23931109
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