日本海側海底から放射性セシウム 新潟・信濃川河口

日本海側海底から放射性セシウム 新潟・信濃川河口
http://www.asahi.com/national/update/0911/TKY201209100589.html
2012年9月11日11時20分
画像 東京電力福島第一原発から200キロ離れた日本海側の信濃川河口の海底土にも、事故によるとみられる放射性セシウムが積もっていることが近畿大などの調査でわかった。濃度は東京湾の荒川河口と同程度。13日から静岡市で開かれる日本海洋学会で発表する。
 近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)らは昨年8月に信濃川の大河津分水河口付近の新潟県長岡市の海岸で水深15メートル、20メートル、30メートルの海底の土を取り、深さ1センチごとの濃度を調べた。
 水深30メートル地点では海底面から深さ2~3センチの濃度が最も高く、乾燥重量1キロあたり約460ベクレル。大気圏内核実験などによる過去の汚染の数十倍の濃度で、昨年8月に東京湾の荒川河口付近で採取した海底土も同様に最大400ベクレル台だった。

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数十年かけ湾内に 近畿大教授(環境解析学)山崎秀夫氏に聞く
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/archive/oneyear-half/120911-8.html
2012年9月11日
 国などの調査とは別に昨年八月から東京湾の汚染を継続的に調べている近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)に、今回の調査結果について聞いた。
 関東平野に降った放射性セシウムは今後、数十年かけて少しずつ湾内に流れ込む。汚染のピークは今年から来年にかけてだろう。半減期が短いセシウム134は減り、濃度が著しく上昇することは考えにくいが、湾の閉鎖性から、半減期が長いセシウム137は海底に蓄積し続ける可能性がある。海底土や水産物の検査の頻度を高めることが必要だ。
 湾の河口付近は海から河川に逆流する潮の流れがあるため、セシウムが吸着した泥の粒子が底に落ちてたまりやすい。一方、湾内の海底には、起伏があって潮の流れで滞留しやすい所と、そうでない所がある。今は河口付近の濃度が高いが、徐々に沖に向かって汚染は拡散するだろう。
 現在、湾内に流れ込んでいる泥に吸着したセシウムの濃度は、原発事故直後より低い。ただ、泥の中を動き回る海底の生物の影響で、深さ一〇~二〇センチの土中にセシウムが運ばれ、濃度が高くなる層がある。今回の国と県の調査は表面しか採取していない地点があり、汚染の実態を捉えているか疑問だ。

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