大飯原発調査「直下の活断層」見方強まる

大飯原発調査 活断層見方強まる 結論は持ち越し
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012110502000158.html
2012年11月5日 朝刊
 関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の敷地内にある「F-6断層(破砕帯)」が活断層かどうか現地調査した原子力規制委員会の調査チームは四日、都内で会合を開いた。チームは、北側の試掘溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれと割れ目の二つに注目し、F-6断層が活断層であるとの見方を強めたが、結論は七日の次回会合以降に持ち越した。 
 会合では、規制委の島崎邦彦委員長代理を除く四人がそれぞれの見解を示した。渡辺満久・東洋大学教授は、岩盤のずれができたのは、上部の地層との関係などから十二万~十三万年前以降だとし、「活断層で、原発の運転をすぐに停止して調査すべきだ」と主張。
 立命館大の岡田篤正教授は、一方の岩盤の割れ目について、割れ方や石の入り込み方から「二回動いている」と指摘。ただし、「活断層と考えるには、断層の状態が異様。(山肌がずれ落ちる)地滑りが原因ではないか」とも述べ、活断層の証拠にはなりにくいとの見方を示した。
 問題提起を受け、議論に入り、岩盤のずれと割れ目ができた年代は、すぐ上が九万五千年前の地層であることから、原発の設計上考慮すべき十二万~十三万年前以降との見方では一致した。ただ、これらが断層活動によってできたのか、地滑りによるものなのかは議論が分かれた。
 議論が平行線になったため、島崎氏が会合を打ち切った。七日の会合では関電から説明を求めた上で、再び議論する。調査チームが活断層である可能性が高いと判断すれば規制委は関電に再稼働した3、4号機の運転中止を求めることになる。

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「直下に活断層」「追加調査を」 大飯原発の評価割れる
http://www.asahi.com/special/energy/intro/TKY201211040390.html
2012年11月5日03時00分
画像大飯原発敷地内の断層についての評価会合を終え、報道陣に囲まれる原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理=4日午後、東京・霞が関の環境省、林敏行撮影

 問題の断層は活断層か、それとも地滑りか。関西電力大飯原発の敷地内の断層をめぐり、原子力規制委員会が4日に開いた評価会合で、専門家の間で意見が割れた。しかし、「活断層とみても矛盾はない」ことでは一致。7日に開く再会合の結論次第では、全国で唯一稼働中の大飯原発が停止する可能性も出てきた。
■12万~13万年前以降のずれ
 議論が分かれたのは、関電が追加調査のために大飯原発の北側に掘った溝の壁面にある地層のずれだ。このずれが、活断層なら原発の重要施設にも影響を与える。だが、局所的な地滑りなら重要施設から離れており影響は少ない。

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大飯断層、結論先送り…将来動くかは判断できず
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121104-OYT1T00592.htm
 関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)で、原子力規制委員会の専門家らが現地調査した結果、地層の動いた痕跡が見つかり、活断層の疑いがあることがわかった。
 4日開かれた専門家らの評価会合で報告された。かねて活断層の可能性が指摘されていた破砕帯(断層)の「F―6」より東にある。将来も動く活断層かどうかは専門家の見解が分かれ、判断できなかった。規制委は7日に関電を呼んで再び会合を開き、同社による調査結果などを詳しく説明させる。
 問題の痕跡は、島崎邦彦・委員長代理(66)ら専門家が2日に現地調査した際、海岸近くの地層調査用の溝(トレンチ)で発見した。地層の様子から、原発の耐震設計審査指針で活断層の判断基準としている「12万~13万年前以降」にできたとの見方で、専門家らの意見が一致した。
 関電は、このトレンチで活断層は見られないとしていたが、渡辺満久・東洋大教授(56)は4日、今回の痕跡を「明らかな活断層」と断言した。渡辺教授は、従来「F―6」とされていた位置が誤っており、今回の場所が「F―6」の一部だと推測。そこから陸側へ長く延び、原発の重要設備「非常用取水路」の真下を横切っていると主張した。
 しかし、今回の痕跡について、岡田篤正・立命館大教授(70)は「地滑りによっても生じる。(活断層と)即断はできない」と述べた。局所的な地滑りならば取水路には影響しない。一方、従来「F―6」とされた場所については、現地調査で断層が認められず、議論されなかった。
(2012年11月5日00時25分 読売新聞)

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