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zoom RSS 奈良少年調書流出 「あいまいな医師の供述」

<<   作成日時 : 2007/10/18 02:16   >>

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少年調書流出 取材の基本に問題が多すぎる(10月17日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071016ig91.htm
画像 奈良・放火殺人事件の加害少年の調書が書籍に引用された情報漏示事件は、少年の精神鑑定医が奈良地検に逮捕される事態となった。医師は、本の著者でフリージャーナリストの草薙厚子氏に調書の内容を漏らしたとされる容疑について、認めているという。
 「認めているのに、逮捕は行き過ぎだ」とか、情報提供者に過度の委縮効果をもたらす、といった捜査批判が、メディア界から出ている。
 医師の供述には、あいまいな点が多い。「あんな形で出版されるとは知らなかった」と言うが、漏洩(ろうえい)現場に出版社社員まで立ち会っているのに、本にされる認識が本当になかったのか。「執拗(しつよう)に頼まれたので見せた」としているが、それだけなのか。別の動機はなかったか。
 検察が逮捕に踏み切ったのは、医師と草薙氏の接点を詳しく調べた上で、「身分なき共犯」などで草薙氏を立件すべきかどうか、慎重に判断したい、という考えからだろう。
 草薙氏は、「事件の真相を伝えることで、同種の少年犯罪をなくしたい」と考え、出版を企図したという。取材の出発点に、何ら問題はない。
 そのために、守秘義務に触れる調書の入手を試みたこともジャーナリストとして当然の姿勢だ。「報道機関が取材目的で公務員に秘密漏洩をそそのかしても、手段や方法が社会通念上是認されるのなら、正当」という外務省機密漏洩事件での最高裁決定(1978年)もある。
 問題は、入手した情報の取り扱いだ。調書を、そのまま引用して本にしている。これでは情報源が特定されてしまう。
 後になって「明かせない」と主張しても、結果的に医師が特定され本人も認めざるを得ない状況になっては、「情報源を守り抜く」ことが基本であるジャーナリストとしては失格だ。
 さらに、少年の通う学校名やテストの成績、両親のプライバシーに触れる事柄まで載せている。少年鑑別所の法務教官の経験がありながら、少年の更生への影響や両親の人権侵害の恐れなどの問題をまじめに考えていたのだろうか。
 重要情報であればあるほど、情報源と取材者との間に深い信頼関係がないと、入手は困難になる。そうして情報が入手できたら、情報源に一切の迷惑をかけず、関係者のプライバシーにも十分配慮して、最大限、伝えたいことを伝える――それが報道する際の鉄則である。
 「取材・報道の自由」は、民主社会の基本原理だ。公権力の不当な介入を許さないために、ジャーナリスト自身にも責任ある取材・報道姿勢が求められる。
(2007年10月17日1時27分 読売新聞)

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「研究知ってほしかった」と逮捕の精神科医…少年調書流出
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071018it02.htm
 奈良県田原本町の医師(48)方の放火殺人事件を巡り、長男(17)の供述調書などを引用した単行本が出版された秘密漏示事件で、著者のフリージャーナリストの草薙厚子さん(43)に調書などを漏えいした容疑で逮捕された精神科医、崎浜盛三容疑者(49)が、奈良地検の調べに対し、「精神医学と犯罪との関連性についての研究成果を、広く知ってもらいたかった」という趣旨の供述をしていることがわかった。
 地検は崎浜容疑者が、供述調書などの内容が出版されることを予想したうえで、草薙さんに見せた可能性があると判断している模様だ。
 関係者によると、崎浜容疑者はこれまで、地検の聴取に「草薙さんから何度も頼まれたので、鑑定資料を見せた。あんな形で使われるとは思わなかった」などと供述していた。
 崎浜容疑者は小児期青年期の精神医学が専門で、発達障害や少年事件などについて、専門誌に寄稿したり、講演活動をしたりしていた。草薙さんも取材活動で、同じ分野に関心があり、地検では崎浜容疑者が調書を見せるに至った経緯について、詳しく調べる。
 一方、崎浜容疑者の弁護人は17日、奈良地裁が認めた10日間の拘置について、「証拠隠滅や逃亡の恐れはない」として、取り消しを求める準抗告を奈良地裁に申し立てた。
         ◇
 この事件で、出版元の講談社(東京)は17日、出版の経緯や意義について、第三者を含む調査委員会を設けて検証すると、同社のホームページ上で明らかにした。日本雑誌協会と日本書籍出版協会は同日、崎浜容疑者が逮捕されたことに「重大な危惧(きぐ)」を持つとする緊急声明を発表した。
(2007年10月18日9時6分 読売新聞)

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鑑定医の勾留延長を決定 供述調書流出問題で奈良地裁
2007年10月24日21時20分 asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/1024/OSK200710240067.html
 奈良医師宅放火殺人事件で長男(17)らの供述調書を引用した本が出版された問題で、奈良地検は24日、調書を著者に見せたとして秘密漏示容疑で逮捕した長男の精神鑑定医、崎浜盛三医師(49)の10日間の勾留(こうりゅう)延長を奈良地裁に請求し、認められた。期間は11月3日まで。医師の弁護人は24日、「証拠隠滅の恐れがなく、勾留される理由も必要性もない」として決定の取り消しを求め、準抗告したが、棄却された。

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